なおす・合体・代用・侵入
(震災後若林区荒浜で収拾された書類の欠片/仙台市大町の物件)
 2011,5

 津波のあった震災地から収拾した被災物を、ギャラリーの入っている建造物の壁に埋め込んだ後、描き足し―延長(増殖)させた作品
2011年の個展開催の際、公開制作として行なわれたもの。一つには、被災物を被災から免れたエリア内の日常空間に埋め込むことにより、半永久的に接しつつ一緒に暮らして行こうとすることを具体的に示そうとした試みとして考えることも可能だろう。
 震災前から実際の路上などで行なってきたライブ・修復の震災後の最初の試みであった。その後2013年アメリカのレジデンス先においても、同様な試みを行なった(被災物の欠片を日本からアメリカに運び、現地の建築物に埋め込む)。