「赤い手の男(韓国の赤い手袋より)1,2
 済州島(韓国)の軍手―労働者の付ける手袋は赤い。正確には滑りどめに赤いゴムが塗ってある。作業者達はみんな赤い手をしているのが印象的だった。モーテルの作業場には無数の赤い軍手が投げ捨てられており、いくつか収拾することになった。モーテルで収拾したドア(食べ物屋などのシールが貼られた)に、この赤い軍手を埋め込み、ヒトガタを紡いでいったレリーフ作品。このモーテルの住人、ここで作業する労働者はいずれも低所得者であり、この軍手―赤い色が象徴している様な気がした。その姿を半永久的にドアに刻み込んだ。