モーテル各部屋に配されていたベットクッションが大量に残されていたので、それを壁面にしつつ、ひとつの架空の部屋をつくろうとしたプラン。ベットの上面(普段寝る時に接する面で、沢山のシミやタバコでできた焦げ跡など、住人達の体臭が沁み込んでいる)が内壁となった室内には、同じくモーテル各部屋で収拾した、様々な壁飾り、西洋名画のイミテーション、風景写真、鏡などが陳列される。 これは一種のモーテル住人達の脳内に描かれた疑似美術館の様なもので、今回の展全体のコンセプトを凝縮させた部屋となる。