「押入れのある部屋/ミッキーの窓のある部屋/鏡のある部屋が見える部屋」
 それぞれの異なる部屋―空間―夢がそれぞれ隣接し、裏となり表となりながらひとつの彫刻を形成している作品。隣接していながらも、すぐ隣には別な人間が住み、したがってまったく別な世界を構成している。それぞれの現実はまぎれもない現実ではあるが、同時にかりそめの装われたつくりものの空間―世界でしかないというリアリティ―を抽出しようとしたもの。